月と夜と蝶と。

現実がこの世の全て。

きえてみたい。

今年もまた金木犀の季節がやってきた。毎年この時期に同じように現実に疲れた心を金木犀の香りに癒してもらっている気がする。以前の日記を見ても、今の現状と何ら変わりない愚痴が並んでいて、何年も成長しないやつだなぁなんて少しだけ自分を省みたりしてみる。根本的に考え方と置かれている環境が変わらないんだから、まぁ当たり前ではあるけれども。

今日は都合のいい女の話をしたくて日記を書いている。都合のいい女、正直たぶん私はそんな立ち位置に立ったことが他人よりもきっと多いのだろうなという変な自覚がある。色んな意味での都合の良さを生み出せる立ち位置に現状があることももちろんだが、人の顔色を見て行動をする癖も、自分を否定されたくなくて自身のワガママを放り投げて他人に合わせる癖も、本当は嫌なのになんでもいいよと安請け合いする癖も、全ては都合良くいられるメリットでしかない。究極を言えば、会社からだって都合よく使われてるからね、今。仕事もかよ、とは突っ込まないで下さい。悲しくなるから。人が動く時というのは基本的に、究極天使みたいな絶対的ボランティア精神を持ち合わせている人以外は、自分に何かしらの利点があると相場は決まっている。何となくやってあげたくなって、という理由だったとしても、心の奥にはその物事に惹かれる何かしらの無意識レベルでの価値が必ずある。それがお金かもしれないし、心の癒しかもしれないし、自己満足感かもしれない。それは人それぞれ、理由が見えなくてなんで?と疑問に思う事もあるかもしれないが、価値観なんて人によって違うから当たり前だけど他人であるこちら側から完璧には見えるわけがない。ただその他人の無意識の心の奥を、やめればいいのに覗いてしまって、悲しいかな理解出来てしまった今、あ、金か。となって、落ち込んでいるって話なんだけど。お金で繋がってる関係って結局お金が切れたらそれまでだし、当たり前だけど貢いだだけ戻ってくる事はほぼ皆無に近い。まぁ最初から返ってくるなんて思ってないけどね。虚しさだけが残るものだとわかっている。根本がお金だから、すぐに切って行方不明になれるネットツールでしか繋がらないし、お互い本名も知らなければ、本音で語り合うこともない。言ってて悲しくなるな。泣きそうだわ。それを理解した上で、それでも私は関係を続けているので、結局都合の良い女って事になるんだよな。あ、身体の関係ないからね。愛人とかそういう意味じゃないよ。

最近はずっと、彼らから離れられない理由がわからなくて、それをずっと探し続けている。理由がわかったら、晴れてあさひから卒業出来る気がするから。