月と夜と蝶と。

現実がこの世の全て。

 2月が終わる。年が明けてからもう2ヶ月も過ぎたなんて全く実感はない。歳を重ねるたびに、どんどん時間は早く過ぎ去るように感じると聞いてはいたけれど、今の私の歳でこの状態なのだから、今後歳を重ねていったらどうなってしまうんだろうと考えたりもする。まぁ、いつまでもこの日々が続くとは限らない、とはいつも思っているけれど。

 とある曲を聴きながら出勤したのに、帰り道でも同じ曲を聴きながら帰る。米津さんの新曲を耳に、この人の作る歌はやっぱり不思議な魅力があるよなと思いながら歩いた。今日は不思議なことに気分がよかった。最近の体調の悪さったらなくて、きっと心の休息をくれ!と身体が私に訴えているんだろうなと思っていたから、なぜ急に気分がよくなったのかわからなくて、とても不思議だった。たった10分程度の通勤路なのだけれど、どこからともなく花の香りがしたからだろうか。ちょっとした変化に大好きな春が思い起こされたのかもしれない。

 春は好きだ。ここ数年は毎年、一番素晴らしいと思うこの季節をコンサートツアーを伴う旅行でうめつくしているのもいいのかもしれない。北海道から始まり、仙台・大阪・名古屋・広島・福岡と北から南へとチケットさえ手に入ればどこへでも飛んでいく。たまに自分の行動力に自分自身驚くこともあるけれど、やろうと思えば大抵のことは出来ると思っている。お金は稼げばいい。時間は作り出せばいい。死んだと思えばなんでも出来る。心から苦しい時は留年時代を思い出せばいい。あの時期を乗り越えてきた今、それ以上苦しい場所なんてない。そう、最近それを思い返すことができないくらい、いっぱいいっぱいだったのだ。あら、なんてこと!って感じだけれど。

 ちなみに気分がいいことを利用して、今日は薬に頼ってみた。ストレスに比例して食事のコントロールがつかなくなっていて、胃は悲鳴をあげているのに食べちゃって。満腹中枢やられちゃってんじゃないのって思うくらい過食ぎみだったから、本当はもうちょっと早く頼りたかったところなんだけど。副作用的に精神的に不安定になりやすい薬でもあるので、ちょっと飲むのをやめていた。腐っても、薬を職業にしてるので、飲んだらやばいことくらいはわかる。今日くらい気分がよければいいんじゃないかと思って。お部屋の掃除と洗濯物をどうにかしなければ、ゴミ屋敷になってしまうからね。

 早く桜の季節にならないだろうか。川辺に続く桜並木を、ランチにサンドイッチでもほおばりながら、ぼーっと無心で眺める時間が欲しいと切に思う。水に浮かぶピンクの花びらを眺めるのもいい。海に行ってぼーっと波が寄せるのを見続けるのもいい。とにかく、無心で自然に触れる時間がほしい。デートに行くなら、水族館がいい。ゆらゆらと泳ぐくらげに会いに行きたい。今度だれかにおねだりしてみようか。

 新曲予約しようかな、DVD見たいなぁと思いながら書いた日記でした。【BGM:Lemon】